楽しくなる悪口と嫌な気持ちになる悪口がある不思議。果たして悪口に善悪はあるんだろうか。
こんにちは。
ヨウです。
人の悪口って好きですか?
僕は大好物です(笑)
気の合う仲間との雑談や飲み会。
そんなときのあらゆる方面への悪口大会。
職場の同僚から、アメリカ大統領選、かと思えばパートナー。
小さなことから大きなことまで。
しょっちゅうみんなで悪口で盛り上がってます。
もちろん、親には悪口はよくないって教えられて育ちました。
学校の先生も悪口は自分に返ってくる、やめなさいって、よく言ってました。
こんな僕になったのは親や先生のせいじゃありません。
あの人たちは本当に立派でした。
すべては僕自身の責任です(笑)
悪口はよくないっていうのは十分に分かってるつもりです。
けど、それにしては悪口大会は楽しいですよねー。
不思議なもんです。
むしろ、人間に備わった精巧なガス抜き装置なんじゃないかなー。
少しずつ不平不満を小出しにすることで大爆発を防いでいる。
そんな気がします。
さて、そんな悪口の話です。
実は同僚にいつも悪口ばっかり言ってる人がいます。
仮に佐藤さんとしときましょうか。
佐藤さんは話す内容の8割が誰かの悪口。
口を開けば何かしら文句を言ってます。
そして、なぜかこの人の悪口は楽しくないんです。
他の同僚とは悪口で盛りあがってるくらいです。
自分だってしょっちゅう誰かの悪口は言ってます。
佐藤さんのことをどうこう言える立場ではありません。
しかし、なぜか佐藤さんが発する悪口を聞くと楽しくない。
というか、なんだかとっても嫌な気分になる。
どうにも不思議です。
どうにも佐藤さんが発する悪口を聞いてると嫌な気分になるんだけどー。
これって僕だけかな?
気になって他の人にも聞いてみました。
返ってきた答えは他のみんなも同じように思ってるとのこと。
佐藤さんとの悪口はなんだか楽しくない。
嫌な気分になる。
始まったら早くその場から逃げるようにしてる。
そんな感じでした。
なんだか不思議ですよねー。
自分たちだって悪口大会で盛り上がってる。
でも、佐藤さん発信の悪口は嫌な気分になる。
これってなんでなんでしょう。
ということで、なんでだろうってみんなで雑談。
なんであんな嫌な気分になるんだろうって。
まあ、これ自体、佐藤さんへの悪口大会のようなもんです(笑)
でもって、でてきた答えは。
たぶん、自己中心的な悪口が多いからってこと。
職場での悪口の相手って大抵決まってるんですよねー。
コワい先輩だったり、無能な上司だったり、イジワルなお客さんだったり。
だいたいみんなたまってる不満は同じ。
そんな不満を悪口にして吐き出して笑い飛ばしてます。
そんな悪口大会は楽しい。
けど、佐藤さんの悪口はちょっと違う。
もちろんみんなと同じような悪口もあります。
しかし、ちょっと予想外のものも多い。
例えば誰かの仕事上でのミス。
そのミスのせいで自分が尻ぬぐいで大変だったー。
病気で誰かが急に欠勤した。
そのせいで自分が忙しくてなって大変だったー。
その手の悪口が多い。
佐藤さんからすればそれは大変だったんでしょう。
悪口を言って吐き出したくなるんでしょう。
けど、ミスにしても欠勤にしても、相手に悪気はない。
人間である以上、失敗や病気はしょうがないことです。
それをターゲットにされてはたまらない。
そしてそんな悪口を聞かされてるほうも、なんか同意できない。
それはちょっと違うんじゃないって思ってしまう。
それでなんだか嫌な気分になるんじゃないかなー。
ついでに言うと佐藤さんはどんな相手にでも悪口を言います。
みんなから信頼されてるスタッフや好かれているスタッフ。
そんな人に対しても、何かあれば悪口の対象にする。
ある意味、佐藤さんはとっても公平です(笑)
けど、聞かされてるほうは、なんか同意できない。
あんないい人に対してまで文句言うんだー。
それでなんだか嫌な気分になるんじゃないかなー。
まあ、悪口に良いも悪いもありません。
悪口大会で盛り上がってる悪口も、佐藤さんのも悪口は悪口。
どんぐりの背比べです。
むかーし、不倫してる女友達がいました。
その子がテレビで芸能人の不倫報道を見て汚らしいって言ってたんです。
おったまげて、え、お前だって不倫してんじゃんって、つい聞いてしまった。
そしたら、彼女いわく。
私のは純愛なの、こんな不潔なのといっしょにしないで。
だそうな。
良い不倫と悪い不倫があるって力説してました。
ここまでくると、まあむしろ清々しいですよねー。
ただ、僕はここまで悟りを開けそうにはない(笑)
やっぱ僕らのよくやる悪口大会も、佐藤さんのも悪口は悪口。
良いも悪いもありません。
ただ、佐藤さんの悪口を聞いていると嫌な気分になるのも事実。
聞かされる僕らにとっては苦痛です。
けど、佐藤さんにとってはいいガス抜きになってるんでしょうね。
しかし、いつもいつもサンドバッグになるのはキツイ。
佐藤さんのキャラが急に変わるとは思えません。
となると、できる自衛策は近づかないこと。
それを本能的に感じて、嫌な気分になったり、早く離れたいって思ったりするんですかねー。
だとすると人間ってよくできてるもんです(笑)
ちなみに、あれだけみんなに公平?な佐藤さん。
まさか自分だけがターゲットにならないとは思えません。
僕がいないところでは、確実に僕の悪口も言ってるはず。
あー、こんな感じで僕もなんか言われてるんだろうなー。
佐藤さんの悪口を聞きながら、なんとなくそう思ってしまう。
これも嫌な気分になる原因でしょうねー。
まあ、繰り返しますが、悪口に善も悪もありません。
けど、楽しい気分になる悪口と、嫌な気分になる悪口は確かに存在している。
ある意味、佐藤さんはいい反面教師です。
よくよく学び、願わくば悪口を言うにしても佐藤さんみたいにならないようにしたいですねー。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。