diary-63 そういえばメルカゾールって何やってんだろう。ちょっと調べてみました。
こんにちは。
ヨウです。
バセドウ病になってメルカゾールを飲み始めてから4か月。
バセドウ病の薬物治療は年単位の長期戦になることが多いとのこと。
この薬とはまだまだ長い付き合いになりそうです。
で、ふと思ったんですが、毎日飲んでるこの薬。
考えてみれば何をやってるんでしょうね。
これを飲めば甲状腺ホルモンが減るっていうのは知ってますが、さてどういう仕組みなんでしょう。
ということでちょっと調べてみました。
工学部出身の理系君なもんで、なんでも仕組みが気になるんです(笑)
メルカゾール
【薬理】甲状腺のペルオキシダーゼという酵素を阻害して、甲状腺ホルモンの生合成を抑制します。
メルカゾールの薬理を調べると”ペルオキシダーゼ”という酵素を”阻害”するとのこと。
この酵素を阻害することで甲状腺ホルモンを作らなくさせるそうです。
じゃあこのペルオキシターゼって何?
変な名前ってことしかわかりません(笑)
ヨウ素化合物からヨウ素を取り出すために酵素が必要になります。この酵素をペルオキシダーゼと呼びます。
ということで、ペルオキシターゼっていうのはヨウ素化合物からヨウ素を取り出すのに必要な酵素だそうです。
ここでヨウ素と甲状腺ホルモンとの関係を調べてみると
ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料です。甲状腺の中にヨウ素が取り込まれ、甲状腺ホルモンを合成します。
とのことで、ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料だそうな。
まあこれは特に調べなくても結構有名ですかね(笑)
人間にとってのヨウ素化合物とはヨウ素を含む食品でしょうか。
海藻や魚介類に多く含まれているはずですよね。
人間はこれらの食品を食べて、その中からヨウ素を取り出して甲状腺ホルモンを作っている。
しかし、メルカゾールを飲むとその合成に必要なペルオキシターゼっていう酵素を邪魔する。
結果として原料不足で甲状腺ホルモンが減少する。
こういう流れでしょうか。
このほかにもメルカゾールには甲状腺ホルモンの合成そのものを阻害する作用もあるそうです。
ペルオキシダーゼを阻害するだけでなく、チアマゾール(商品名:メルカゾール)は「モノヨードチロシン、ジヨードチロシン、トリヨードチロニン(T3)、チロキシン(T4)」の合成に関わる反応も阻害することが知られています。
甲状腺ホルモンのヨウ素という原料を絶つうえに、製造そのものも邪魔する。
なかなかに心強いですね。
さらにつっこんで考えると。。。
どういう仕組みで酵素の邪魔をしているのか。
どういう仕組みでホルモンの合成そのものを邪魔しているのか。
このへんも気になっていろいろ調べてみました。
でも、残念ながらはっきりしたことは調べきれませんでした。
さらにさらにもっと気になってるのは。。。
これらの作用の結果、なんであんなひどいかゆみや倦怠感がでてくるのかなってこと。
あの激しい副作用の数々はどういう仕組みで起きるんでしょう。
このへんも気になっていろいろ調べてみました。
でも、残念ながらはっきりしたことは調べきれませんでした。
まあ僕の調査能力が圧倒的に足りないんでしょう(笑)
それとも人間の体は複雑なんで、明快な答えはまだわかってないのかな。
まあ効いてくれさえすれば仕組みは知らなくても困りませんよね。
いろいろ気になる僕のほうが変わってるんでしょう(笑)
とにかくメルカゾールという薬がこの世の中に存在していることには本当に感謝です。
もしメルカゾールがなかったら甲状腺機能亢進は抑えが効かなかったはず。
というか昔はたぶん抑えられなくて、どんどん亢進がすすみ、今では考えられないようなひどい症状の人もいたんでしょうね。
たぶんある限界を超えたら症状なんてかわいいもんじゃなくて命を落としてたはず。
クスリがなかったころは、バセドウ病はかなりやばい病気だったんじゃないでしょうか。
そう考えると副作用に悩まされても、治療法があるってことは本当にありがたいことです。
感謝感謝ですね。
と、頭では思いつつも副作用にブーブー言ってしまうダメ人間ですが(笑)
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
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